ホットロッドの総合情報サイト

最近巷でホットロッドの情報をよく見るようになったと思いませんか? そうです、ホットロッドは最近静かなブームを迎えています!
ホットロッドは今から70~80年前に製造されたものが多く、そもそも今もあること、走ること自体が不思議に思えてきますが、現代の知識・叡智を結集し、専門のクラフトマンが今もその世界観を連綿と次の世代に繋いできています。
ここではホットロッドなどの旧車のサイトでも頻繁に出てくる、様々な車のスタイルの呼称について、どういった物を指し示すのかを説明いたします。

またホットロッドの世界観を知りたい方は以下のリンクがおすすめです。
ホットロッドカスタムの世界

・ホットロッド / Hot Rod

ホットロッドマガジンではこのキーワードを、見た目とパフォーマンスを向上した初期のアメリカ車と定めております。初め、スピードアップの為にフェンダーを取っ払ったロードスターの事限定で指すことばかりの状態であった。今現在の定義は拡大していき、ストリートかレース用かに関係なくこの手の改造を実施した乗り物全般を指し示すことになっています。
殊更根源的なキーワードですが、戦前から戦後直ぐの頃には同じ物を指し示してGow Job 、Hop Up、Hot Iron等様々なネーミングがありました。その当時は速さのことを考えて最も軽量更にリーズナブルなロードスターがチョイスされる事例が常だった故に、Roadsterを縮めてRodと呼称する風になったという語源に関した説が存在します。

・ストリートロッド / Street Rod

ここのフレーズはホットロッド嗜好が、レース仕様とストリートを狙って分類され始めた際に発生してきた。ホットロッドが悪党や非行少年という風に連動させられていた時勢には、世間全体に広まっていたワードでした。外見と快適さの為にハイレベルに作りあげられたロッドを指し示して批判的に使われるケースがあるが、そうした用い方は間違いです。
本来ホットロッドと称されているのはスピードレースを狙ったスタイルだった故に、そのことが世間に拡がりストリートスタイルになった際に、元々のレース仕様マシーンと分類する為に発生したキーワードです。こういった言葉は非常に広い範囲に扱われ、本気のドラッグレーサー或いはスピードトライアルマシンでない限りは、街乗りでもショーカーでもストリートロッドと呼ばれております。

・トラディショナルホットロッド / Traditional Hot Rod

40年代より60年代に流行したフォルムを、その当時のパーツ、あるいはリプロパーツを利用して構成されたホットロッドの意味。フラットヘッド(サイドバルブ)エンジンやソリッドフロントアクスル(車軸懸架)、初期段階のスタイルのペイントとグラフィック、プリーツ張りのインテリア、細いバイアスタイヤといったものがトラディショナルホットロッドにお馴染みの特徴です。
ホットロッドといった言葉の主旨が現在は際限なく広がりを見せているので、こういう類のが基本にあるホットロッドですねという意味で複数の定番のファクターが列挙されているのです。フラットヘッドと呼ばれているのは今となっては旧式という形であるプッシュロッド(OHV)より更に前の時代のエンジンの形式です。ソリッドフロントアクスルと称されているのは、左右のタイヤが一本の棒で繋がっている車軸ということを示します。その当時のスタイルを今日現在作成するなら、テクノロジもその当時のままでという面がトラディショナルなホットロッドとなると考えられます。

・ラットロッド / Rat Rod

おおかたはホットロッドマガジンのGray Baskervilleが初めに作ったワードで、注目とウケ狙いの為に意図してボロボロでサビた形に作り出されたホットロッドの意味。一般的なぴかぴかに仕上げられたストリートロッドに対抗する為のものとして扱われる傾向が高い。 90年代前半迄のホットロッドと称されているのはメッキとペイントでピカピカにまとめ上げるのが王道でしたが、世紀末が近付いたあたりからはかえって艶を取り去った地味なフォルムが流行ってきます。そのような中で誕生したのがラットロッドで、それについてはホットロッドばかりではなく他のカーカルチャーも似通った傾向を感じました。サビ=ラットという意識が現時点大勢の方の認識だと思われますが、ラットロッド=ねずみ色のプライマー仕上げのホットロッドといった説もあります

・ハイテック / High Tech

最新式のスタイルと技術を取り込んで構築されたホットロッドを表す為に使用される。独立したフロントとリアのサスペンションとか現在のインジェクションエンジン、最新式のインテリア、ビレット(鍛造)アルミニウムホイール、ハイスペックラジアルタイヤ、最新式の電気機器などが通常採用される。
昔と変わらないホットロッドを最新の部品でカスタマイズした様なフォルムです。メッキパーツを無くしてカラードにしたり、大径ホイールと低扁平タイヤを組合わせたりそのような方向性のイメージです。最新のといいとは言えども、ハイテックの流行のヤマは90年代を最後として今日では反対に下火です。ハイテックホットロッドそのものを市販車にした風のクライスラープロウラーといったモデルもありました。

・カスタム / Custom

ストリートロッドと称しているのとは対照的に、性能でなくて高水準の外観の為に改造行ったモデルの事。一般的に1940年代より1960年代前半迄製造されたモデルを使い、異なるメーカーや車種のパーツを使用したり、広範囲に亘る板金、精密なペイント、スポットライトなど細部の追加を行って独自に構築される。50年代後半にかけてはカスタムと言いますと、Dean JeffriesやGeorge Barris、Ed Rothなどが制作したワンオフショーカーの事も指し示してた。
これらのキーワードに対してベース車の年代が明示的に定められているのは予想外です。が、ここの所が元々の本質だったということではないでしょうか。今やカスタムというフレーズは、考えられるだけの車の改造全部に採用されており、ここに規定されている特定のフォルムの車をイメージできる人は極めて限定されるでしょう。おおかたこの主旨よりイメージできるのは、名前に挙がっているジョージ・バリスが作った造語のKustomに近いかも知れないのです。

・レストアード / Restored

改造をやるのではなく、工場出荷後のノーマル状態にリペアされた価値のある車の事を一般的に指し示します。 つまるところノーマルってことですね。ヴィンテージ型のクラシックカーが素晴らしいショーコンディションのケースでは、ほぼ疑う余地もなくフルレストア済と呼ばれるので、レストアードと呼称されるんだそうです。

・ロードスター / Roadster

2ドアの乗用車で屋根が存在しないか、取り外しOKなソフトトップ若しくはハードトップが付き、窓が無くて、取り外し式のウィンドシールドが付属する物。
旧来のモデルで最もシンプルなのがロードスターとなるのです。シートはフロントのみ、屋根も窓も付かないのが原理原則です。軽量という訳でホットロッドのベースによく使用されます。

・ロードスターピックアップ / Roadster Pickup

RPUと省略されているケースもある。初期段階のロードスターでピックアップのベッドがセットされているもの。

・トラックロードスター / Track Roadster

40年代より50年代にオーバルコースでレースをすることを目的に作られた、フェンダー無しの初期段階のロードスター。主としてモデルTということです。またその時代のスタイルで作り出されたロードスターの事。フロントが延ばされ、空力形状の丸いトラックノーズと楕円状態のグリル開口部が特徴です。トラックTとも呼称されます。

・クーペ / Coupe

戦前のクーペはフロントシートだけで屋根を有している車のこと。1932年より1936年のフォード・クーペに関しましては3ウィンドウクーペ(サイド2枚とリア1枚)と5ウィンドウクーペ(サイド4枚とリア1枚)に区別される。
ロードスターのその次にホットロッドでよく使用されるのがクーペです。ここで解説されている1932年から1936年のフォードが特に典型的なホットロッドのベースと言えます。尚且つアメリカっぽく発音したいケースだと「クープ」と呼ぶことをお奨めします。

・セダン / Sedan

初期段階のモデルでセダンと言いますのは、前後にシートが存在するクローズドボディで、屋根がボディーの背面まで伸びており、2ドアか4ドアということです。フォードは2ドアセダンの事をTudor、4ドアセダンの事をFordorと呼んだ。それより後の車では、少数のクーペにおいてはBピラーもあるが、セダンはフロントサイドガラスとリアサイドガラスの間のBピラーで識別可能です。
今現在のセダンはボンネット、キャビン、リアトランクといったスリーボックススタイルが通例ですが、昔のセダンにはリアトランクが存在しない。このおかげで今の方々にはワゴンっぽく見えると考えられます。その当時のワゴンはセダンよりもリアオーバーハングが長いタイプで識別できてしまいます。

・セダンデリバリー / Sedan Delivery

商用に開発された2ドアセダンのジャンル。リアサイドガラスが塞がれ、1つのリアドアが付属する。
セダンだというのにデリバリーというような現在には存在しない概念のモデルです。後の世の中ではデリバリーバンが一般的になっていくのです。昔のセダンはリアトランクが無くてリアドアが付けられたのです。

・ヴィッキー / Vicky

ヴィクトリアの省略系。1930年より1934年に至る迄のフォード・ヴィッキーはセダンを髣髴とさせるが、ルーフラインが短く、バッスルバックが小さい。フォードは50年代にヴィクトリアと言われる車名を復活させた。
旧来のフォードのボディーバリエーションにヴィクトリアという特別なネーミングがあり、ホットロッドでも常々使用されていたのでこういった風に固有の愛称が見られます。

・カブリオレ / Cabriolet

度々ロードスターと同一視されるが、カブリオレorカブリオは巻き上げ式の窓が備わっているソフトトップの車。
昔のオープンカーはカテゴリーがシビアに区分されており、主にサイドガラスが付くか否かでカブリオレと、ロードスター/フェートンに分類されます。カブリオレはサイドガラス付きの高級車になります。

・フェートン / Phaeton

ツーリング、あるいは愛称のTubでも認知される。フェートンは大きなセダンサイズのソフトトップのモデル。サイドが開放しており、2ドアまたは4ドア。 サイドガラスがないカブリオレということを意味します。現代ではサイドガラスが一切無い車という物がほぼ無いので、現代では消え去ったボディー形態のひとつです。

・ハードトップ / Hardtop

ハードトップというのはサイドウィンドウを区切るBピラーがない、戦後の車のボディースタイル。窓を下げるとコンバーティブルっぽいということが、元々の由来。初期段階のロードスターでは、取り外し可能の金属orファイバーグラスの屋根を指すのです。
ハードトップのセダン、日本車におきましても80年代から90年代に多種多様にありました。